またなび
用語ミニ辞典

出産・育児の用語

産院えらび・出産・生まれたあとに出てくる言葉を、ふりがな付きでやさしく解説します。

妊娠中の体・気になること

悪阻つわり
妊娠初期に多い、吐き気・嘔吐・食欲不振などの症状。程度は人によって大きく異なる。重い場合(妊娠悪阻)は治療が必要なこともある。
妊娠高血圧症候群にんしんこうけつあつしょうこうぐん
妊娠中に血圧が高くなる状態。母体・胎児に影響することがあり、経過観察や治療が必要になる場合がある。
早産そうざん
妊娠37週より前の出産。赤ちゃんの成熟が十分でないことがあり、NICUでのケアが必要になる場合もある。
胎位異常たいいいじょう
出産時の赤ちゃんの向き・位置が通常と異なる状態(骨盤位=いわゆる逆子など)。分娩方法の検討に関わる。
羊水ようすい
子宮の中で胎児を包み、守っている液体。量が検診でチェックされることがある。
腹帯はらおび
妊娠中におなかを支える帯。安定期に入る「戌の日(いぬのひ)」に安産祈願で巻く習わしもある。

分娩・産院の用語

無痛分娩(硬膜外麻酔)むつうぶんべん(こうまくがいますい)
麻酔で陣痛の痛みをやわらげる方法。多くは局所麻酔で意識はあり、赤ちゃんに麻酔が届くことはない。ただし「無痛」でも痛みが完全に消えるとは限らず、おなかの張りの感覚は残る。麻酔でいきむ力(娩出力)が弱まり、お産が長引く(分娩遷延)ことや、吸引・鉗子などの器械分娩になることもある。
和痛分娩わつうぶんべん
「無痛」だと痛みがゼロになると誤解されやすいため、「痛みをやわらげる」意図で使われる呼び方。無痛分娩と明確に区別された用語ではなく、麻酔の方法や程度は施設によって異なる。呼び方だけで判断せず、内容を施設に確認するとよい。
硬膜外麻酔こうまくがいますい
背中(腰の高さ)から細い管を入れて麻酔薬を注入する方法。無痛分娩などで使われる。
帝王切開ていおうせっかい
おなかと子宮を切開して赤ちゃんを娩出する手術。あらかじめ決める「予定帝王切開」と、お産の途中で切り替える「緊急帝王切開」がある。
会陰切開えいんせっかい
分娩時に、会陰(腟と肛門の間)が大きく裂けるのを防ぐなどの目的で切開する処置。
器械分娩(吸引・鉗子)きかいぶんべん(きゅういん・かんし)
赤ちゃんがなかなか出てこないときに、吸引カップや鉗子で娩出を補助する処置。
異常分娩いじょうぶんべん
自然な経過(正常分娩)に対し、帝王切開・器械分娩・分娩遷延など、医療的な対応が必要になる分娩の総称。
回旋異常かいせんいじょう
産道を通るときの赤ちゃんの向き(回旋)がうまく進まない状態。お産が長引く一因になることがある。
計画分娩けいかくぶんべん
あらかじめ入院・出産の日を決め、陣痛促進などで出産する方法。無痛分娩や母体・胎児の状況に応じて選ばれることがある。
アクティブバース
分娩台で仰向けになるのではなく、立つ・座る・四つん這いなど、産む人が自由な姿勢を選ぶ考え方・スタイル。
バースプラン
どんなお産にしたいか(過ごし方・立ち会い・無痛の希望など)を書き出し、施設と共有するもの。状況により希望どおりにならないこともある。
ラマーズ法ラマーズほう
呼吸法やリラックスで、お産の痛み・緊張をやわらげようとする分娩スタイルの一つ。
初産婦・経産婦しょさんぷ・けいさんぷ
初めて出産する人(初産婦)と、出産の経験がある人(経産婦)。健診や分娩の経過の目安が異なることがある。
セミオープンシステム
妊婦健診は近くのクリニック、分娩は提携先の病院で行う役割分担の仕組み。通いやすさと分娩体制を両立しやすい。
周産期母子医療センターしゅうさんきぼしいりょうセンター
妊娠中から出産・新生児期の高度な医療に対応する施設。規模により「総合」「地域」の区分がある。
MFICUエムエフアイシーユー
母体・胎児集中治療室。重い合併症やハイリスクの妊婦・胎児に対応する。
LDRエルディーアール
陣痛(Labor)・分娩(Delivery)・回復(Recovery)を同じ部屋で過ごせる設備。移動の負担が少ない。
分娩予約金ぶんべんよやくきん
分娩の予約時に支払う前金。有無や金額は施設により異なり、予約が埋まりやすい施設では早めの手続きが必要なことも。
診療情報提供書(紹介状)しんりょうじょうほうていきょうしょ(しょうかいじょう)
医療機関の間で経過や検査結果を引き継ぐ書類。里帰り出産や転院のときに使う。
NICU / GCUエヌアイシーユー/ジーシーユー
NICUは新生児集中治療室、GCUは回復期の治療室。早産や低出生体重など、治療やケアが必要な赤ちゃんに対応する。
嘱託医・嘱託医療機関しょくたくい・しょくたくいりょうきかん
助産院が連携している医師・病院。異常が起きたときの搬送・対応を担う。

赤ちゃん用品

おくるみ(スワドル)
赤ちゃんを包む布。落ち着いて眠りやすいとされる。手足まで包む形(スワドルアップなど)もある。
肌着(短肌着・コンビ肌着)はだぎ(みじかはだぎ・コンビはだぎ)
直接肌に着せる下着。丈の短い「短肌着」、股下を留められる「コンビ肌着」などがある。
ロンパース / ボディスーツ
上下がつながり、股下をスナップで留める肌着・服。おなかが出にくい。
カバーオール
足先まで覆うつなぎの服。おでかけや肌寒い時期に使う。
スタイ(よだれかけ)
よだれやミルクの吐き戻しを受ける布。
スリーパー
布団の代わりに着せる寝具。寝返りで布団がはだけても冷えにくい。
ガーゼ
授乳・沐浴・吐き戻しなど幅広く使う薄い布。

生まれたあと・赤ちゃんの様子

後陣痛ごじんつう
出産後、子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するときの痛み。授乳中に強く感じることがある。
さい帯血さいたいけつ
出産後、へその緒や胎盤に残る血液。造血幹細胞を含み、保存(バンク)する選択肢がある。
産褥ショーツさんじょくショーツ
出産直後の悪露(おろ)や診察に対応しやすい、股の部分が開くつくりの下着。
カンガルーケア
生後まもなく、赤ちゃんを裸で母親の胸に抱き、肌を触れ合わせるケア。
クーイング
生後2か月頃から出す「あー」「うー」などの穏やかな声。機嫌のよいときに多い。
モロー反射モローはんしゃ
大きな音や体勢の変化で、両手をパッと広げてから抱きつくように戻す原始反射。生後数か月で自然に消えていく。
原始反射げんしはんしゃ
新生児に見られる生まれつきの反射(吸う・にぎるなど)。成長とともに消えていく。
新生児黄疸しんせいじおうだん
生後数日で肌が黄色っぽくなること。多くは生理的なもので経過を見るが、程度により治療することもある。気になるときは施設に相談を。
生理的体重減少せいりてきたいじゅうげんしょう
生後数日で体重が一時的に減ること。その後、授乳が進むと増えていく。
授乳(完母・完ミ・混合)じゅにゅう(かんぼ・かんミ・こんごう)
母乳のみ(完母)、ミルクのみ(完ミ)、両方(混合)という授乳スタイルの呼び方。
げっぷ
授乳のときに飲み込んだ空気を、背中をさすって出させること。吐き戻しを減らす。
睡眠退行すいみんたいこう
よく寝ていた赤ちゃんが、成長の一時期に急に寝つきにくくなること。